けものフレンズ難民はアイカツ!見ておけば幸せになれる
先日、けものフレンズが最終回を迎えました。
ネット上では、「けものフレンズが終わったらなにを楽しみに生きていけばいいんだ…」と絶望するけもフレ難民が早くも散見されます。
アイカツって?
アイカツ!は、2012年10月から2016年3月まで放映された女児向けアニメです。
2016年4月からは、世界観を一新した「アイカツスターズ!」が現在も放映中。
なんでアイカツ?
けものフレンズがアイカツをかなり意識して作られているっぽい。
以下、けものフレンズ福原Pのインタビューを一部引用します。
──「けものフレンズ」を作る上で、「こういう作品にしたい」といった全体的な方針のようなものはありましたか?
福原 夕方とかに放送したら、大人も子供も観てもらえるような作品にしたいと思っていました。そういうアニメって、今はあまり無いですよね。そう考えた時に思い浮かんだのは「アイカツ!」なんです。僕が「アイカツ!」を好きな理由って、観ているとすごく癒されるというか。娘を見ているような感じになるんですよね。(主人公の)いちごちゃんに対するやましい気持ちとかは全然無くて(笑)。遠くからほんわかとした気持ちで見守る感じ。
梶井:気持ちの上では日曜日の朝にやりたかったんですけど、ニチアサの枠はハードルが高すぎました。それで深夜に流すことになったんですが、運がいいことに深夜アニメファンのみなさんに刺さってくれました。予想していないことばかり起こっています。
福原:僕は放送前から希望していたのは、「アイカツおじさん」みたいな存在です。『アイカツ!』は子供向けなので4クールとか長い期間放送します。物語が進んでも、誰かが急に殺されたりしない。ひどいことも起こらない。ずーっと平和な世界が続いてるんです。視聴者は娘を見守っているかのような、ほんわかした感じになれる作品です。
けものフレンズとアイカツ!の類似シーン
具体的な類似シーンをいくつか挙げてみます。
・崖上り
けものフレンズ3話で、サーバルちゃんが山頂のカフェを目指して崖登り。
一人で。
親子で。
ファンと一緒に。
後輩と。
主人公(いちごちゃん)の影響を受けた後輩(あかりちゃん)は、立派な崖脳へ。
やった 私も崖だ。
崖登りは基礎であり基本。
崖登りはアイカツの基本。
・伐採
けものフレンズ5話では、ビーバーやプレーリードッグと協力して木を伐採し、家を建てましたね。
受け口と追い口の伐倒技術を使うビーバー。かしこーい!
アイカツにおいて崖登りと双璧を成すもの、それは伐採です。
受け口と追い口の伐倒技術はアイカツでも登場。
最後は滑車とロープで丁寧に倒す。
斧は悪くない。
後輩に伐採の指導をする主人公。
木で建物を作るところも、けものフレンズと一致してますね!
ちなみに、後継のアイカツスターズ!にも伐採文化は引き継がれ、最近ではチェーンソーが導入されました。
・そり滑り
けものフレンズ9話では、セルリアンから逃れるため雪山をそりで滑り降りました。
アイカツでは、自分たちで伐採した大木をそり代わりにして雪山を滑り降りました。
勢いがある。
・ライブ
けものフレンズ8話では、ペパプによるライブが。
アイカツといえばライブ。
アイカツはどういう話なの?
アイカツの木村隆一監督は、アイカツのコンセプトについて以下のように語っています。
あまり重たい気分にならずに観られるように、「悪い人がいない世界」でやってみたいという方向性でした。もちろん「スポ根もの」なので、ドラマの作り手であるスタッフ陣は、もっとライバル心をむき出しにしたキャラクターの関係性なども考えます。でも、そうではなく、互いにキャラクター同士がリスペクト(尊敬)し合いながら切磋琢磨していく形の「スポ根もの」として、ドラマ作りができるんじゃないかなと考えました。
(中略)
コメディーはコメディーでも、重たいコメディーにはしたくないと思って、すみずみまで気を使いました。
――重たいコメディーというのは?
要はブラックな笑いです。大人相手の作劇だったら、ライバルのキャラクターが「あなたなんか潰してやるわ」と言い放つようなヤツでもいいでしょう。でも、それは禁じ手にしました。 もしそういうキャラクターを作るとしても、何かしら相手がちゃんとリスペクトの心を持っていることにしたかった。
(「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)
アイカツの登場人物は、互いをリスペクトし、他者のアイカツを否定しません。
「フレンズによって得意なことは違う」というサーバルちゃんの言葉に通じるものがあります。
優しい世界。
けもフレみたいに男のいない世界がいいんだけど?
アイカツには男性教師や男性デザイナーが出てきますが、恋愛に発展することはないです。以下、木村監督の語るアイカツの恋愛観。
――「恋愛には触れない」というコンセプトからスタートしたんですね。
恋愛をあまり前に出さないようにしようと思った理由がもうひとつあります。恋愛があると、どうしても思いが成就したところで、お話が終わってしまうんです。プロデューサーから「作品を長く続けたい」と言われたこともあって、あまり物語が収束してしまう世界観を作らないようにしようと思いました。
――そのほかで意識したことは?
ちょっと品のいいコメディーにしたい、と考えました。スタート時はゴールデンタイムでの放送だったこともあり、食事のときに親子で笑って観られて、子どもが親に観られてもあまり照れずに済むようなものにしたかったんです。恋愛をがっつり描くと、子どもはどうしても気恥ずかしさがある。それを避けたいというのもありましたね。
(「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)
男性キャラとの絡みが薄いぶん、アイドル同士の友情は濃い。サーバルちゃんとカバンちゃんとか、フェネックとあらいさんとかのそっち方面の関係性が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。
今やってるアイカツスターズっていうのを見ればいいの?
アイカツスターズはアイカツからスタッフも世界観も一新されています。主人公の陰口を叩くモブとか、なにかにつけて「結果を出せなければ退学だ」と迫る学園長とか、同世代の男アイドルとの恋愛要素とかが追加されており、これはこれで面白いのですが、けもフレ難民には合わないのではないかと思われます。初代アイカツを見よう。バンダイチャンネルやAmazonプライムビデオ、huluなどで見れます。
最後に
当ブログは一ノ瀬かえでちゃんを応援しています。
追記(2017/08/29)
夏休みに再放送していたけものフレンズが最終回を迎え、その影響なのかこの記事に少しPVが集まっていたので宣伝。
2017/08/30 7:30から、アイカツシリーズ五周年を記念した特別番組が放送されます。
放送時間帯はけものフレンズ再放送と同じ枠なので、この再放送でけもフレを見た方は、是非そのまま続けてアイカツ特番も見てください!
同日8時からあにてれで配信もあります。
おいアイカツがおまかせなのだ!って言ったぞ!!!!!
— 小野 早稀(おの さき) (@OnoSaki1126) 2017年8月28日